ニュージーランドの通勤事情 -Let’s car pool!-

みなさん、carpool(カープール)という言葉をご存知でしょうか?日本語で「相乗り」というやつですね。今回は、「Carpool、相乗り」を募集する広告をスーパーの掲示板で見つけて気になったのでニュージーランドでのCarpoolはどんなものか取り上げることにしました。

「Carpool、相乗り」とは、

1台の自家用車に同じ目的地方面に向かう複数人が相乗りすることです。他にも同じ意味でcar-sharing, ride-sharingなどとも呼ばれます。
複数人で車で通勤したりすることでそれぞれが払っていた交通費(ガソリンや有料道路、駐車場代)にかかる費用が削減でき、複数人で交代で運転できることで運転に関するストレス軽減にもつながります。
それだけでなく、車の排気ガスの削減による環境対策にもつながり、交通渋滞緩和や駐車場の確保にも効果的です。

ここで、少しニュージーランドの通勤事情なんですが、

ニュージーランドの都市部を出ると広大なファームが続く中にぽつんと家があったり、小さな集落に小さなスーパーがある程度でそれを逃すと次のスーパーまでは、かなりの距離を移動しないといけない等、ファームが占める割合が多いため人口密度が低く、全体的インフラ整備(バス、鉄道)が都市部以外は行き届いてないところがほとんどです。そのため、ニュージーランドでは車は必須で、ほとんどの家庭で1台以上は所有をしています。
小さな町から都市へ通勤したい場合は、バス・電車は、あったとしても本数が少ないため混んでおり、車通勤を選択したとしても、通勤時間帯には大渋滞がおこったりするなど、なかなか厄介な問題があります。
そういった通勤に関する負担を減らす目的もあり、行政主導でLet’s car pool!というカープールを支援するマッチングサイトがあります。このサイトでは、利用者が自分の通勤条件を登録して、希望にあった同乗者を検索することができます。もちろん、目的は、通勤以外でもよくて同じルートを通る条件が合えば基本的には誰でも利用できます。
Let’s car pool! http://www.letscarpool.govt.nz/

今現在Let’s car pool!を利用できる地域は、大きく分けて以下の8つの地域です。

●北島
・オークランド
・ベイオブプレンティ
・ワイカト
・タラナキ
・マナワツ/ワンガヌイ
・ウェリントン
●南島
・ネルソン/タスマン
・カンタベリー

carpool-map

登録方法はいたって簡単です。(通勤ルートの登録はアカウント開設後で行う場合)

・名前
・性別
・メールアドレス
・携帯番号
登録画面に上記内容を入力します。するとメールアドレスにパスワード設定の案内がくるので、そのメールに従ってパスワードを設定します。以上でlet’s car poolのアカウントを取得できます。
アカウントを取得後は、自分の通勤情報を登録したり、カープールをしたい日に誰か相乗りする人がいるかを調べたりできます。※通勤ルートは後でも登録できるので、Register my Regular Commute:□ のところにあるチェックは、外して、とりあえず、アカウントを作ってしまいましょう。

実際に通勤手段として利用したい人は、

自分のアカウントに入り、”My Details”の画面を開いて、Register my Regular Commute:□ のチェックボックスにチェックを入れて下記情報を入力していきます。以下の利用者が選択した条件に合致する、同乗者をマッチングしてくれるようになります。
・現住所
・職場もしくは、目的地の住所
・時間のスケジュール(始業時間、終業時間)
・カープールが必要な曜日(月~日から必要な日を選択する)
・コメント欄があるので、何か補足しておきたいことなどをコメントすることができます。
・現在の通勤手段を選択
・ドライバーとして登録するか、乗車するだけか、ドライバーでも乗車もどちらでもいいのか、ドライバー補助として登録するのか選択する

ところで事故がおこったりしたらどうするの?

気になったのは、事故などが起こったとき、どうするのか、という点です。サイトのFAQには、特に事故にあった時のことが書かれていませんでした。保険については若干の言及がありましたが、カープールで利用する車の保険については、どこまでカバーするのか、自身で確認してください、くらいのものでした。

人身事故が起きたらどうするの?というのが筆者の一番初めに思いついた懸案事項ですが、そもそもニュージーランドでは、事故がおこったとしても事故の加害者や当事者に対し損害賠償を請求することができません。そのかわり、ACC( Accident Compensation Corporation )という公社が事故にあった際の医療費ならびに入院費を補助することになっています。人身事故が起こった時、誰が責任取るのかという心配はしなくてもいいので、誰か他人を載せて運転するのも気持ち的に楽ですよね。※場合によっては、ACC保障の対象にならない場合もあるので注意が必要です。

ちなみにニュージーランドの車の保険には、人身保険はなく対物保険のみです。

なのでカープールでを利用するには、対物保険に入っていることが推奨されます。フルカバー(Full Cover)といって事故を起こした際に相手の車と自分の車の両方に保険が適用されるものと、サードパーティー(Third Party)とう相手の車のみ保険が適用されるものとがあります。

日本でもこういった相乗りに関するサービスがあるのか探してみましたが、あまりなじみがないようで「notteco http://notteco.jp/」というサイトを見つけたくらいでした。日本では、定期点検などの整備や交通事故が発生したときの責任の所在の問題があるため、積極的な導入にはつながっていないのが現状でしょうか・・・?
日本とニュージーランドでは保険のあり方が違うのでこういったカープールが一般に広く浸透するかどうかの違いがでているということかもしれませんね。

企業も巻き込んで・・・

また、Let’s car pool!(行政側)は、このカープールを、企業側にも積極的に推進するよう求めています。ニュージーランドのほとんどの企業は会社員に対して交通費の支給がありません。(日本で働いていた時には当たり前だった交通費の支給がないと知ったときは驚きました・・・。)
よって、カープールを企業側が推進するメリットとして、会社員が通勤にかける費用削減、企業の駐車場のコスト削減、駐車する車が削減したことで空いたスペースを他のことに利用、企業イメージアップ、という点をアピールできる、と。
会社員は、通勤にかかる費用を節約でき、カープールを利用することで業務ではかかわりがなかった会社の知り合いができる、そしてカープールをすることで自分もハッピー、地球環境にもハッピー、である、と。
同じ会社の人と条件が合って一緒に通勤できるなら始業時間も終業時間も同じタイミングで合わせやすいのでいいですよね。いつもより、早く出勤しないといけないときや、急な仕事が入って残業せざるをえなくなった時などは、同乗者が同じ会社で働いている場合、理解が得やすいので、同乗者が別の会社で働いている人より、迷惑をかけることも少なそうです。(ただ、朝の出勤から家に着くまでずーっと一緒って・・・。嫌かも・・・。)

カープールは、気になることがいろいろありますが・・・、

一度利用してみるのが手っ取り早いかもしれませんね。目的地までの同乗者がうまく見つかれば、費用の節約にもなります。新しい知り合いもできて交流範囲が広がるのも楽しそうです。
ただ、筆者は朝の忙しい時間に誰かが寝坊なんてしたらどうするの?もしかして、体調急に悪くなって運転するはずの人が運転できなくなったとか、そんなことキウイならしょっちゅうありそうだな・・・なんて、後ろ向きな疑問があります。そして、もちろん、同じ心配をもつキウィもいるわけで・・・、FAQの欄にもそういった質問がありました。
答えは・・・、

『もし、そういうことがあったらできるだけ早く連絡を取り合ってください』的な返事でした。

そう、もう、これは、同乗者同士でコミュニケーションをとって、お互いが気持ちよく過ごせるようにできるかぎり気を付ける、しかないんですねー。
寝坊しないように気を付ける、車の保険はちゃんと入っておく、待ち合わせ時間はきちんと守る、基本的なことをきちんとやるのみなんですね。それしかないですね。
筆者が利用した際はまたこちらのブログで報告したいと思います。

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