映画 Moana/モアナと伝説の海。ニュージーランドのマオリ族とのつながり。

ディズニーの新作映画、モアナと伝説の海(原題:Moana)を観てきました。
日本での公開は、2017年3月10日とまだ先のようですのでネタバレしない程度にご紹介します。

あらすじをざっくりと

モアナは、主人公の女の子の名前です。この主人公の住む島で起きる出来事を発端として、モアナは、海へと航海に出ます。そこで、もう一人の主要登場人物のマウイと出会い、そして共に海で様々な困難に立ち向かう、といったストーリーです。

モアナの住む島は、実際には存在しない架空の島ですが、イメージはポリネシア地域の様々な文化的要素が盛り込まれています。

また、Maui/マウイは、ポリネシア神話に出てくる神様を由来としたキャラクターです。

マウイ (Maui) とは、ポリネシア神話において太平洋に浮かぶ数々の島とそこに住む人々を創造したとされる神。彼に関する神話はニュージーランドのマオリ族、ハワイ、タヒチ、サモアなどポリネシアの広範囲に渡って残っている。





ニュージーランドでは、公開前からとても注目されていました。それもそのはず、ニュージーランド人の映画監督タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)により台本が書かれていたり、ニュージーランドの俳優たち、ジェマイン・クレメント(Jemaine Clement)や テムエラ・モリソン(Temuera Morrison)、レイチェル・ハウス(Rachel House)らが声優役で参加している作品でもあったからです。

それに一番の理由は、架空の島を舞台としていますが、ポリネシア文化の要素を含んでいることやニュージーランドの先住民マオリ族にとって、大切な存在である、マウイという神話にでてくる神様が作品にでてくる点だと思います。

マウイの描かれ方に批判も?

作品で描かれているポリネシア文化やマウイのキャラクター、そして彼の描写に対して批判がおこりました。というのも、ポリネシア文化においてのマウイは、英雄的な扱いなのですが…、動画を見てみると、





映画の中でのマウイは、体系的には、がっちりした大きな体格ではありますが、肥満型とも言えます。そのキャラクターも英雄が備えていそうな高潔さはあまり描かれておらず、ひょうきんでちょっと意地悪っぽいところがあるような感じです。

中には、「‘He looks half pig, half hippo’/マウイは、豚とカバのハーフのようだ」と思う人もおり、
ポリネシア地域をバックグラウンドに持つ人たちにとっては、西洋人による人種差別的なステレオタイプを持って描かれていると感じたわけです。
(https://www.thesun.co.uk/living/1366548/he-looks-half-pig-half-hippo-disney-are-slammed-for-making-their-latest-character-obese/)

とはいえ、ディズニーもポリネシア文化を全く適当に描いているわけではありません。

監督であるロン・クレメンツ(Ron Clements)とジョン・マスカー(John Musker)は、フィジー、サモア、タヒチ、ニュージーランド、ボラボラ等への取材旅行に数回赴いており、南太平洋の人々と会いその文化を学んだといいます。

その結果、ポリネシアコミュニティに関係する人々への敬意はらいその文化を忠実に再現するため、The Oceanic Story Trustという、チームを設置しています。
そのチームを構成するメンバーは、研究者、考古学者、人類学者、言語学者、歴史家に加え、タトゥー師や航海士、漁師、年配の人、アーティストなど様々な人生を送っている人々から構成されており、彼らの知識や経験などからアドバイスを受け、台本、脚本、小さな変更点も毎回この、The Oceanic Story Trustのチェックを経ているのだそうです。
(http://www.slashfilm.com/moana-oceanic-story-trust/)




そういった点から、ディズニー側のポリネシア文化へのリスペクトはあると思いますし、この映画で描かれているマウイのキャラクターは、The Oceanic Story Trustチームの確認も受けている以上、全くの偏見とは言えないのではないかと思います。

神話とは、先祖代々、遥か昔から伝わってきたもので、どれもが壮大で突拍子もない話ではありますが、それゆえに夢やロマンがあるもので、誰もがまず、自分の中で”こうだ”というイメージを創り上げます。

そのどのイメージに正解も不正解もないと思います。

ポリネシア文化にもそれぞれのコミュニティによってとらえ方も感じ方も違うということなのだと思います。

また、アニメーション映画というエンターテイメントの中で、ある文化を取り上げることは、その文化にかかわってきた人たちのアイデンティティの部分も描くことでもあるので、エンターテイメントとそういった繊細な部分をいかに描くか、とても難しいことだと思います。

それゆえに、賛否両論が巻き起こるのも致し方ないのかな、と思ってしまいます。筆者のもつ神話の世界のマウイのイメージも実は、もっとカッコいい感じをイメージしていたので、ちょっとがっかりしたことは否めないのですが、それ以上に、映画での風景の描写や衣装デザイン、色使いが美しくて、そしてサウンドトラックもとてもよかったので全体的には、すごく大好きといえる作品となりました。

日本で公開されたらぜひご覧になってみてください。

『モアナと伝説の海』
2017年3月10日全国ロードショー監督:ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー(『リトル・マーメイド』、『アラジン』)
製作:オスナット・シュラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題:Moana

モアナと伝説の海 オリジナル・サウンドトラック<英語版>

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