ニュージーランドの治安はいいのか?!油断するなかれ、このご時世、安全な国なんてないと思うべし。

ニュージーランドは、比較的治安のよい国と言われています。

美しい自然がたくさんある国で羊がたくさん放牧されていて農業が盛んだから、なぜだかのんびりしたイメージがあるからでしょうか?!

それに最近では、『世界で最も住みやすい都市ランキング2016』で、オークランドが8位だとか、『世界幸福度ランキング2015』では、9位(日本は、46位)。

さらに、『世界平和度指数2016』では、4位にランクイン(日本は、9位。)

こういう指数やランキングを見聞きしていると、「おっ、ニュージーランドって平和で安全そう、いいじゃん」などと思ってしまう方が多いのかな、と思います。

勘違いしたらダメですよ。

残念ながら住みやすい都市ランキングや幸福度ランキング、世界平和度指数(Global Peace Index)というものは、世界の治安ランキングであるかのように混同してしまいそうですがそうではありません。
特に平和度指数などといわれると勘違いしてしまいそうですが、治安の良さとは別です。

平和度指数は、国内紛争や治安悪化、武器の保有率、軍事力、暴動、暴力事件、政治的安定度、など平和維持への不安要素が少ない国が上位になるというものです。1位から10位までを並べました。

世界平和度指数2016(Global Peace Index2016)

1. アイスランド/Iceland  1.192ポイント
2. デンマーク/Denmark  1.246ポイント
3. オーストリア/Austria  1.278ポイント
4. ニュージーランド/New Zealand  1.287 ポイント
5. ポルトガル/Portugal  1.356ポイント
6. チェコ/Czech Republic  1.360ポイント
7. スイス/Switzerland  1.370ポイント
8. カナダ/Canada  1.388ポイント
9. 日本/Japan  1.395ポイント
10. スロベニア/Slovenia  1.408ポイント

このランキングから「多角的に見てニュージーランドは、日本より平和ってことでしょ。平和って安全でもあるってことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうともいいきれません。この指標だけで、「平和=安全=治安がいい」と考えるのは早まった判断です。

ニュージーランドの治安

人口10万人あたりの殺人件数

日本より平和度指数が上位の国でも人口10万人当たりの殺人件数が日本より多い国があります。

1位ホンジュラス 91.4件
2位エルサルバトル 69.9件

~~~

分かりやすい数値だったため、1位と2位を記載しました。(…ホンジュラス、ダントツですね…。)

リストが長くなるので、3位以降、ばっさり省略しましたが、人口10万当たりの殺人件数の世界平均は、9.2件とされています。

それを考えると世界平和度指数にランキングしている下記の国々の件数は少ないですね。中でも日本は、他のどの国よりも低く、0.3件です。

71位 カナダ 1.5件
80位 ポルトガル 1.1件
85位 アイスランド 0.9件
85位 ニュージーランド 0.9件
92位 デンマーク 0.8件
92位 オーストリア 0.8件
92位 チェコ 0.8件
92位 スロベニア 0.8件
102位 スイス 0.6件
105位 日本 0.3件

抽出したデータは、2011年の国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)のデータであるため、少し古いデータで残念ですが、そういうデータもあるということをご紹介したかったのです。

▼参考
Homicide counts and rates, time series 2000-2012
(http://www.unodc.org/documents/gsh/data/GSH2013_Homicide_count_and_rate.xlsx)
http://top10.sakura.ne.jp/IBRD-VC-IHR-PSRC-P5.html

何が言いたいかというと、昨今の色んないい面ばかりを捉えたランキングばかりをみて、安心しながらニュージーランドに来るべきではないとお伝えしたかったのです。むしろ、まだ、日本の方が安全だ、と。

ニュージーランドにお越しになる際は、気を引き締めてきていただきたい、と。

現に、外務省の海外安全ホームページにこうあります。

1 犯罪発生状況
ニュージーランド国内では,これまで大きな治安上の問題は起きておりませんが,ニュージーランドの治安を日本と同程度と思うことは禁物です。犯罪の発生率は,日本と比較した場合,依然として高く(2014年のNZ全土における犯罪の発生率は日本の約8.6倍),防犯対策には十分な注意が必要です。犯罪の発生状況を見ると,全般的に飲酒に絡む暴行・傷害,置引きや車上狙い,空き巣等の窃盗事件が多発しています。また,性犯罪の発生率も日本と比べると断然高く,「ニュージーランドは安全である」と過信して安心することのないようにしてください。最近,ニュージーランドでは違法薬物の使用が問題になっています。夜間,繁華街付近の人通りが少ない小道やダンスクラブ等で,見知らぬ者から声を掛けられても,すぐに信用することなく,用心を忘れないようにしてください。

外務省 海外安全ホームページより

犯罪発生率は、日本の約8.6倍ですからね。注意しましょう。

さて、ついでに、先日、びっくりしたニュースもご紹介しておきます。

ニュージーランドの治安
ニュージーランドの北島、Kaikoheという小さな町で年齢にして14~16歳くらいの少年たちが3月17日の金曜の夜にガソリンスタンドに襲撃するという事件がありました。
防犯カメラには、複数名の少年たちがドアをけったり、石を投げたりといった様子が録られており、その映像がニュースに流れていました。総勢20名と思われる人数の襲撃だったといわれています。
ちなみにこのガソリンスタンドは、過去1年半の間に5回こういった襲撃があったそうです…。

このKaikoheという町は、警察官の常駐がなく事件のあった時間は、深夜1時ころ、その時間帯には、警察官がいないんですね。

事件のあった夜は、ノースランドの中央エリア(Kaikohe、KerikeriとPaihiaなど)を11人の警察官が担当していたそうですが、その日は、※セントパトリックデー(St Patrick’s Day )だったので、KerikeriとPaihiaが忙しくなるだろうと予想した警察官たちは、そちらの方に人手をやっていたそうで、Kaikoheはスルーだったんですね。
やはり忙しくてなかなかカバーしきれていないのが現状だったようです。

少年たちの数人は、テレビに映った防犯カメラの映像をみて、自分の子供たちと気づいた親により警察に出頭させられています。

Kaikoheの住民たちは、少年たちの中には、ギャングのような存在になってしまっているものもあるようで、車を盗んだり、所有地を壊したりして財産を脅かすようになっていることを懸念しています。

近頃、ニュージーランドでは、デイリーという、コンビニエンスストアのようなお店やお酒屋さんに強盗が押し入るというニュースを頻繁に見かけます。そういった映像はよくテレビニュースに流れているのですが、年齢的には、見るからに大人が犯人というものがほとんどだったのですが、さすがに少年たちが徒党を組んで、襲撃しているさまをテレビで見るのは、空恐ろしいものを感じます。

これからニュージーランドへ来られる方へ

個人的に言わせていただくと、日本よりも安全な国なんて、そうそう、ないのではないかと思います。
もちろん、日本国内でも、さまざまな犯罪は絶えませんし、若年層の残忍な犯罪もおこっています。それでも相対的に見れば今回調べてみたUNODCの海外各国のデータの比較からも安全であるいえます。

2011年にあった東日本大震災時でパニックに陥った中でも大きな略奪や暴動があったということはついぞ聞きませんでしたし、整然と順番を守って列をなす被災者の姿をみた海外の人々から「日本は安全な国」と称賛されたことは記憶に新しいかと思います。

残念ながら全く犯罪や事件が起きなかったわけではありませんでした。火事場泥棒や窃盗やら強盗、募金詐欺やら震災の混乱に便乗した犯罪も散見されましたよね…。
それでも、日本は、比較的高いモラルをもった国民であり、経済力もあるため、世界でも有数の平和で安全な国であるといえるのではないでしょうか。

ニュージーランドに仕事や旅行や留学、ワーキングホリデーでお越しになられる際は、日本よりも治安はよくないということをしっかり頭に入れて気を抜かないようにしてください。

まずは、できるだけ治安の悪いところへ行かないようにすることが重要です。仕事で出張なら会社の人から現地情報を聞いておく、留学、ワーキングホリデーなら現地の語学学校やホストファミリーに近隣住民にとっても治安の悪いという場所について聞いておくとよいと思います。

旅行なら自分でインターネットで調べたり、旅行会社のツアー利用であれば、あえて治安の悪いところへは連れていかれることはないでしょうが、夜道は一人で出歩かないなど自衛の意識は必要です。

ただ、このご時世、どんなに自衛しても自身の行動に非が無くても、理不尽にも犯罪に巻き込まれてしまうことはあります。

やるせない気もしますが、それでも、自分を守るのは、自分です。それぞれのニュージーランド滞在を有意義なものにするために、最低限、外務省の安全管理ホームページにもある注意点をしっかり頭に叩き込んでそれに倣うようにしましょう。

※セントパトリックデー
3月17日。アイルランドにキリスト教を広めた聖人聖パトリックの命日。パレードなどの特別イベントがあったり、アイリッシュパブなどには、シャムロックカラー(アイルランドのカラー)でもある緑色の服を着た人で盛り上がり、大人たちは、ここぞとばかりに、ギネスビールなどを飲んで盛り上がります。

■参考
世界平和度指数2016
http://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/GPI%202016%20Report_2.pdf
http://www.radionz.co.nz/news/national/326961/video-mobs-of-youngsters-target-mobil,-liquor-store

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