ニュージーランドの永住権。レジデント・ビザ?パーマネント・レジデント・ビザ?その違いについて。

Photo:Tourism New Zealand
ニュージーランドの永住権ビザを取得すれば、ずっとニュージーランドに住むことができると思っている人が多いと思います。はい、もちろん、それであっています。永住権ビザをとれば、ずっとニュージーランドに住むことができます。

ですが、いざ、永住権申請しようとなると、いきなり、レジデント・ビザとかパーマネント・レジデント・ビザといった単語が出てくるので、あれ?って思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(筆者自身は軽く混乱。どう違うんだろう?名前を省略してるだけで同じもののことかな?とか。もやもやしました…。)




そうです、ニュージーランドにずっと住むことができることが出来るビザは、ニュージーランドでは、レジデント・ビザとパーマネント・レジデント・ビザと呼ばれる2つがあって、そのどちらも、「ずっとニュージーランドに住むこと」=「永住」を認めています。

なので、どっちも永住権ビザといえるのです。でもまぁ、いわゆる永住権ってたぶん、パーマネント・レジデント・ビザのことを指す人が多いと思います。その名の通り、”パーマネント/Permanent”ってありますし。

ただ、どちらのビザでも現行法では、ずっと住むことができる点においては、同じです。なので、レジデント・ビザ取っておけば、それでいいやーという人もいるし、いや、パーマネント・レジデント・ビザをとってこそ、永住権取得完了だ、という考えの人もいるだろうと思います。ここでは、両者がどう違うのかという点をまとめておこうと思います。

ちなみに、パーマネント・レジデント・ビザをとれたら、それはつまり、ニュージーランド人と同じ立場、権利を持ったことになるのか?
いやいや、それには、市民権が必要。じゃ、市民権ってどうやって得るの?市民権を得たらニュージーランド人?じゃ、日本国籍どーなんの?日本人じゃなくなる?
とか、それらの気になる、もやもやをまとめておきたいと思います。

レジデント・ビザとパーマネント・レジデント・ビザの共通点と違う点 

レジデント・ビザとパーマネント・レジデント・ビザ、そのどちらにも、
Visa Expiaryという項目には、”Infinity(無期限)”と記されています。つまり、無期限にニュージーランドに住んでいいということです。つまり永住が認められているということですね。

“永住権”を取得する流れを簡単に言えば、まずは、レジデント・ビザを申請して、取得する。それから2年経って要件を満たせば、パーマネント・レジデント・ビザの申請ができ、”永住権”が取得できる、という流れです。

レジデント・ビザの取得で確かに永住はできるけど、人によっては、まだレジデント・ビザの内容だけじゃ、不完全だぜ、って感じる人もいます。どう不完全なのかは、追って説明しますが、そう思う人は、後にパーマネント・レジデント・ビザを申請すればいいのです。

まず、レジデント・ビザとパーマネント・レジデント・ビザの共通点をまとめました。

レジデント・ビザとパーマネント・レジデント・ビザの共通点

・ニュージーランドに無期限に住むことができる。
・ニュージーランドで働くことが出来る。
・ニュージーランドで勉強が出来る。
・無料もしくは、助成金を得るなどして、公共の医療サービスを受けることが出来る。
・国立の初等・中等教育は無料。また、私学や大学及び職業専門学校では、ニュージーランド人の生徒と同様の費用、助成金を得られる。
・レジデント・ビザを取得後、1年後には、参政権を得られる。
・社会保障を受けられる。(要件を満たせば)

これらは、ニュージーランドで生活をしていく上で、ほとんどニュージーランド人(ニュージーランドの国籍、市民権を持った人)たちと同じサービスを受けられることを意味します。

でも、以下の1点だけ、レジデント・ビザには制限があります。

レジデント・ビザ(Resident Visa)とパーマネント・レジデント・ビザ(Permanent Resident Visa)の違い

レジデント・ビザには、ニュージーランドの再入国に制限がある。

パーマネント・レジデント・ビザの保有者は、いつでもニュージーランドに出入国できますが、レジデント・ビザには、Expiary Date Travelという項目があり、レジデント・ビザを取得した日付の2年後の日付が記載がされています。
これは、”travel conditions/旅行条件”といって、このビザに記載されている期間内であればニュージーランドの出入国を自由にできるということです。




つまり、2年間分のReturning Residence Visaが付与されているのです。ですが、この期間満了後に、ニュージーランドを出国して海外に旅行した場合、ビザの旅行条件の定められた期間を満了しているので、ニュージーランドに戻ってこようとしても再入国できない、ことになります。

もちろん、そうならないように期限が切れる前にビザの旅行期限(Returning Residence Visa)の延長更新をすればいいだけですので、そんなに心配することでもありません。
海外旅行の予定があって、ビザの旅行条件の期限以降にもニュージーランドに引き続き、住むつもりであれば、再入国できるように事前にTravel Expaiaryの延長更新をすればいいのです。

また、延長するのをうっかり忘れて、気づいた時には、ニュージーランド国外、という場合でも、期間満了後3か月以内であれば、更新をすることは可能とされています。なので、レジデント・ビザを取得した方は、旅行条件の満了日を忘れないようにしておけばいいわけです。

違いといえば、これくらいです。この旅行条件のしばりがある、という点が不完全といわれる所以でないかと思います。




ビザ自体はIndefinite(無期限)ですから、ニュージーランド国外から一歩も出るつもりがない人は、別に旅行条件の満了期限を気にしなくても、レジデント・ビザのままでずっとニュージーランドに住むことはできるということです。で、旅行する時にニュージーランドに戻ってくるつもりであれば、再入国ができるように期限の延長申請をすればいい、ということです。

ただ、延長せずに、ニュージーランドを出国、その後、期限が切れてしまう。→さらに3か月以上、それを放置してしまう。そうなると、話は別で、レジデント・ビザとして有効ではなくなってしまいますので気を付けてください。

パーマネント・レジデント・ビザ取得時に求められること

それでは、レジデント・ビザからパーマネント・レジデント・ビザを得るためには、何が必要なのかみていきましょう。

・ふさわしい人格であること

・有効なレジデント・ビザを持っている、または過去3か月以内に持っていた。

・レジデント・ビザを少なくとも2年間保有している。
(その2年間のそれぞれの年で少なくとも184日はニュージーランドに滞在している必要がある。)

・自分が取得したレジデント・ビザのどの条件も満たしていること
(例えば、技能移民部門(Skilled Migrant)で申請してレジデント・ビザを取ったけど、その仕事を辞めてしまっている、ファミリーカテゴリーでニュージーランド人のパートナーとしてレジデント・ビザを取ったけど、すでに、別れているとか離婚したとか。何かレジデント・ビザ取得時と状況が変わり、要件が満たせていなければ申請できません。)

・下記のいずれかの要求を一つは満たしていること
十分な期間をニュージーランドで過ごしている、納税者である、ビジネスをしている、投資家である、生活の基盤、家がある。

これらが満たせている場合は、パーマネント・レジデント・ビザを申請することが出来ます。例えば、2年間レジデント・ビザを保有していたけど、ニュージーランドに住んでいた実際の日数が足りない、という場合は、申請できないので、要件が揃うまで待つ必要があります。
それまでに旅行条件の日付が期限を迎える場合は、延長(Returning Residence Visa)申請をすればいいですし、(個人の状況によって、許可される延長期間(2年か1年か2週間など)は変わってきます。)必要ないと思えば、しなくてもいいわけです。

パーマネント・レジデント・ビザの取得後、何が変わるのか?

それでは、パーマネント・レジデント・ビザをとったら、それでどうなるのか?というのも見ておきたいと思います。
パーマネント・レジデント・ビザをとれば、ニュージーランドを出入国することに制限がなくなり、ビザの更新に煩わされることがなくなります。
じゃ、ニュージーランド人(市民権を持った人)とどう違うのか?もご紹介しておこうとおもいます。

パーマネント・レジデント・ビザを取得したら?

パーマネント・レジデント・ビザの取得後は、日本国籍でありながら、ニュージーランドにずっと住むことが認められて、出入国の制限もなく、就労も自由。医療保険や年金制度も要件を満たせばニュージーランド国民と同様の権利を得ることが出来ます。

そういった権利が認められますが、納税の義務もありますし、年間半分以上ニュージーランドに住むことも求められます。

それでは、パーマネント・レジデント・ビザと日本国籍を離脱して、ニュージーランドの市民権を得た場合の違いはなんでしょうか?

そもそも、市民権とは?

簡単に言えば、市民権とは、その国の国籍を有すること、だといえます。日本は、2重国籍を認めていないので、ニュージーランドの市民権を得るならば、日本国籍を離脱せねばなりません。

パーマネント・レジデント・ビザとニュージーランド人(市民権取得)の違い

・市民権取得者は、ニュージーランドのパスポートを取得できる。
・市民権取得者は、ニュージーランドから国外追放されることはない。
・市民権取得者は、官公庁(国や地方自治体の役所など)で働くことが出来る。
・市民権取得者は、外国からニュージーランドへ戻ってくるときにビザが不要。
・市民権取得者は、ニュージーランド領事館の保護を受ける権利がある。
・市民権取得者は、ニュージーランドの国際スポーツ大会などの代表になれる権利がある。
・市民権取得者は、オーストラリアで無期限で住むこと、働くことができる。
・市民権取得者は、子供たちも市民権をもつことができる。

とまぁ、ニュージーランド人として扱われるということです。国籍がニュージーランドになるわけですからね。
日本国籍をもったままでは、ニュージーランドのパスポートは持てないし、犯罪を犯せばニュージーランド国外へ追放される可能性もあるし、国会議員とかにはなれないし、ニュージーランドの領事館の保護は受けられない、オリンピックにはニュージーランド人としては出られない、オーストラリアでは就労できない、子供が生まれてもニュージーランドで生まれたからといって、ニュージーランドの国籍を持つことにはならない、ということです。




市民権はどうやって取得できるの?

レジデント・ビザをとってから少なくとも5年を経過した段階で申請が出来るようです。レジデント・ビザをとって、2年してからパーマネント・レジデント・ビザを申請、取得しそれから3年後には、トータル5年は経過していることになるので、市民権を申請しようと思えば可能ということですね。ただ、その5年のうち、1,350日はニュージーランドに居住していなければなりません。かつ、その5年のうち、それぞれの年で240日以上ニュージーランドに居住している必要があります。

他にも条件はありますが、
・今後ずっとニュージーランドに住むこと
・基本的な英語能力があること
・ふさわしい人格であること

といったことです。詳しくはこちらの申請書をご覧ください。(https://www.govt.nz/assets/Documents/Citizenship/application-for-nz-citizenship-adult.pdf)
費用は、大人だと$470.20(NZD)、16歳以下の子供は、$235.10(NZD)だそう。申請後、一般的に4か月間くらい時間はかかるようです。

終わりに

永住権ビザ取得のためには、為すべきこと、必要なことは、個人の状況でいろいろ変わってきます。しかも、近年、移民に関する法律も頻繁に変わっていますので、現状の内容がいつ変わるかもわかりません。出来るだけ最新の情報を得るようにして、対策を取られるようにしてください。

▼参照

▼About this visa Permanent Resident Visa(パーマネント・レジデント・ビザについて)
https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/apply-for-a-visa/about-visa/permanent-resident-visa

▼Resident to permanent resident(レジデント・ビザからパーマネント・レジデント・ビザへ)
https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/already-have-a-visa/resident-to-permanent-resident

▼Permanent Resident Visa Meeting the criteria(パーマネント・レジデント・ビザ取得のための要件)
https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/apply-for-a-visa/criteria/permanent-resident-visa?nationality=nationality-JPN&country=residence-NZL&applying=co

▼Variation of resident visa travel conditions(レジデント・ビザの旅行条件期限延長について)
https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/apply-for-a-visa/tools-and-information/general-information/variation-of-travel-conditions

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