ウェストコーストにある氷河で有名なフランツジョゼフ。町の移転について検討中。

フランツ・ジョセフは、ニュージーランドの南島ウェストコーストにある小さな町です。
フランツ・ジョセフ氷河のすぐ隣の町、フォックス・ビレッジにも、フォックス氷河があり、双子の氷河と呼ばれたりします。どちらの町も小さな町ながらもウェストコーストを代表する観光地で、その氷河に関するアクティビティ、例えば、氷河ウォークやヘリコプターから氷河のある所までアクセスするツアーなどを楽しみにやって来る観光客でにぎわっています。

フランツ・ジョセフ氷河は、全長約12kmで氷河の末端部分へは、徒歩で近づくことができます。フランツ・ジョセフの町から5キロくらい歩いたところでその氷河の末端部分を目にすることが出来ます。(町からシャトルバスが出ています。)
さらに氷河の上部を見学するには、ツアーに参加するとよいでしょう。ツアーの内容は様々で遊覧飛行でヘリコプターから氷河を眺めたり、氷河をウォーキングしたりできますので興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

West Coast Day Tours

フランツ・ジョセフ、町を移転する?!

そんな氷河で有名なフランツ・ジョセフの町が別の場所への移転を検討しているというニュースがありました。
どういうことかというと、近年は、地球温暖化による気候変動などもあって氷河は、年々溶けていっており、その溶解速度も速まっています。
そのため氷河から流れる水が流れ込むワイホ川(Waihoriver)の水位も10年ごとに2メートル上がってきているなど徐々に地形的な問題が進んでいます。
また、今後、50年から100年の間に大きな地震が起こる可能性も考えられており、川の氾濫の可能性なども含め地形的な問題が引き起こす危険リスクを回避するための移転案というわけです。

フランツ・ジョセフの町は、441人(2013年時点)の住人しかいませんが、国内はもちろん、世界各国からおよそ年間100万人の観光客が訪れる町です。
住人のことはもちろん、これだけ多くの観光客が訪れるわけですから、観光客の安全ももちろん考えなければなりません。将来的な水害や地震のダメージを回避するためにもいくつか考えられている対応策の中の一つが、町ごと移転する、という案というわけです。

ウェストコーストの議会メンバーによれば、フランツ・ジョセフの町をマナポウリ湖(Lake Manapouri)へ移動することでワイホ川(Waiho river)が氾濫してしまった場合の水害や地震や地滑りの危険を排除できるといいます。
危険要因から逃れるだけでなく、将来的にもこの町を移転するプランは、観光業を保護しながら新しい投資機会を作ることにもなるといいます。
他にもある案を含めて検討を進めているそうで近く地域の人々も含めたミーティングが始められるようです。

以前も記事にしたのですが、ウェストコーストにあるウェストポートという町も地形的なリスクを考え、内陸に町を移転させるという話がでています。

事前に何年も先のことを予想でき、起こりうるリスクを回避、被害を最小限に抑えようと事前対応を可能にする、現在の科学技術の進歩とは本当にすごいなぁと思います。ただ、自然災害はどこにいっても起こりうることで100%回避するなんてことは難しいでしょうが…。未然に防ぐ努力は惜しむべきではありませんよね。
フランツ・ジョセフの町が今後どのように対策を練っていくのか、町を移転するならば、観光地としてどういった影響がでるのか、対応をしていくのか、その変化についても気になるところです。

▼参照
http://www.newstalkzb.co.nz/news/national/move-could-be-reality-for-franz-josef-town/

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