Paua(パウア貝)は、ニュージーランドの先住民族のマオリによって名付けられた、3種類のアワビ(英語名:NZ abalone sea snails )のことです。
その身を食べることもできますし、貝殻を研磨し、加工することでアクセサリーなどにも利用されています。
目次
パウア貝の特徴
パウア貝は、一般的なアワビと同様に浅い沿岸域の岩場に生息しています。夏になると、パウア貝を採りに海に来ているキウイをみかけます。
参考までに3種類のパウア貝をご紹介します。
ヘリトリアワビ(Haliotis iris)
Paua、 Blackfoot Paua、 Rainbow abalone等とも呼ばれます。もっとも一般的なパウア貝です。
photo:By H. Zell
サザナミトコブシ(Haliotis australis)
Queen paua、 Silver Paua、Yellow Foot Paua、 Hihiwa & Karariwha、 Austral abaloneなどとも呼ばれます。
photo:By Doooook
キムスメアワビ(Haliotis virginea)
Virgin paua、 Virgin abaloneとも呼ばれます。
お土産として人気
パウア貝は、ニュージーランドの代表的なお土産として人気があります。また、マオリの伝統工芸やアクセサリーなどに利用されているのをよく見かけると思います。
photo:By JShook(Maori_Wood_Carving_paua)
パウア貝の身は、刺身で食べることはほとんどなく、キウイの一般的な調理の仕方は、フリッターです。
そして貝殻は、研磨してアクセサリーなど宝石としてや、工芸作品として利用したりします。
パウアの漁には制限があります。
パウア貝は、浅瀬の沿岸の岩場で割と簡単に見つけることができるのですが、好きなだけ取っていいわけではありません。
一人につき10個までと決められています。パウア貝以外にもきちんと制限数、サイズの指定がありますので気を付けましょう。下記のWEBサイトなどをチェックしておくといいと思います。
https://www.fisheries.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/fishing-rules/
また、魚釣りや貝採りをしてはいけないエリアもありますので、ご自分が釣りなどをしようと思うエリアでは、サインなどをよくチェックして違法なことをしないようにしましょう。