マオリ王について

マオリ文化

ニュージーランドの最初の入植者は、「ハワイキ」(hawaiki はポリネシア各地の土俗信仰に共通の「とこしえの地」を指す。)というポリネシア諸島の伝説の島から来航したマオリだとされています。

マオリたちは、「大艦隊」(Great Fleet)と呼ばれる7艘の航海カヌーに分乗した人々がアオテアロア(ニュージーランド)来航したとされています。
この「大艦隊」の7艘の名称は「アオテア(Aotea)」「アラワ(Arawa)」「クラハウポー(Kurahaupo)」「マタアツア(Mataatua)」「タイヌイ(Tainui)」「ターキチム(Takitimu)」「トコマル(Tokomaru)」です。

以降、部族を基本集団として狩猟や農耕をして生活をしていました。

現在でもマオリの人々は、自分の家系が「大艦隊」のどの航海カヌーに乗って来たかを重視しているところがあるそうです。

マオリ族の王の始まり

近代に入って、マオリは有力な族長の中から「王(女王)」を選出するようになっています。

イギリスの植民者の手によってマオリの土地が急速に奪われるようになり、狭まった土地をめぐって部族間の抗争も出てきた中で、イギリスに倣ってマオリにも王を戴き、マオリを統合しようとする運動の機運が盛り上がったためでもあります。

初代の王に選出されたのはワイカト族の首長ポタタウで、彼を王とするマオリの部族連合は白人勢力に対し結束して抵抗しようとしました。

これは植民地政府から反乱とみなされ、王擁立運動は困難な状況に立たされますがが、その中でマオリ王は求心力と権威を獲得していきました。

先代王の葬儀の席で、出席した諸部族の有力者が後継者を選出・推戴することになっていますが、実際には初代王ポタタウの子孫が代々王位を受け継いでいます。

歴代のマオリ王

マオリ王は、初代ポタタウ王から始まり、その王位継承パターンは、親子相続になっているようです。

Potatau Te Wherowhero (ポタタウ)1858~1860


The first Maori King
マオリ初代の王。

Matutaera Tawhiao (タウィアオ)1860~1894


the second Maori King (1860~1894)
2代目マオリ王。ポタタウの息子。

Mahuta Tawhiao (マフタ タウィアオ) 1894~1912


3代目マオリ王。タウィアオの長男。

Te Rata Mahuta (テ・ラタ・マフタ)1912~1933

4代目マオリ王。

Koroki Mahuta (コロキ・マフタ)1933~1966


5代目マオリ王。

Te Atairangikaahu (テ・アタイランギカーフ)1966~2006


マオリ女王(第6代マオリ王)。2006年に没するまでの40年間、マオリの首長としてもっとも長くその座にいました。

Tuheitia Paki (ツヘイティア・パキ)2006 ~現在


第6代マオリ王であったテ・アタイランギカアフの長男で、前王の葬儀が行われた2006年8月21日に後継者として発表され、同日に戴冠しています。

現在のマオリ王はツヘイティア・パキ1世(在位2006年 – )。マオリ王は法的には何の権力も持っていませんが、マオリ社会では高い権威を持つ存在です。

ちなみにツヘイティア・パキ1世は2007年2月から3月にかけて東京国立博物館 平成館で開催された「マーオリ:楽園の神々」展の開幕に合わせて来日し、今上天皇とも会談しています。

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