2017年 ユニセフ発表の”先進国の若者の自殺率”のトップは、ニュージーランド。

Photo:Larm Rmah
今回は、なんとも不名誉なランキングのNo.1をニュージーランドがとったという話です。
それは、ユニセフのイノチェンティ研究所(UNICEF Office of Research – Innocenti)が6月14日に発表した『レポートカード14 未来を築く:先進国の子どもたちと持続可能な開発目標(SDGs)』で、ニュージーランドは、先進国の中で最も若者の自殺率が高いという数値が発表されていました。

普段、観光や環境が良いとかそういったいい面のランキングで上位に来るニュージーランドですが、このランキング結果は、衝撃ですね。

OECD(経済協力開発機構)加盟国41か国とEU加盟国を含めた中で15歳から19歳の自殺の割合が高かったということです。


https://infogr.am/unicef_report___suicide_rate

ユニセフのレポートは、若者の自殺率だけでなく、子供に関連するとされる目標に焦点を当てて、子供たちの状況を比較、分析しています。
たとえば、貧困の撲滅、飢餓の撲滅、健康・身体的・精神的及び社会的に良好な状態(well-being)、質の高い教育、働きがいのある仕事と経済的成長、不平等の縮小などといった観点から先進国各国の状況が示されていました。

気になる方は、こちらのレポートをご覧になってみてください。グラフになっているので各国の状況が相対的に分かりやすくなっています。

ニュージーランドの気になった数字を日本と比較してみると、下記の感じです。

 ニュージーランド日本
相対的貧困状態の子供たち19.8%18.2%
若者(15歳から19歳)の女性の出産率23.3人
(1,000人につき)
4.0人
(1,000人につき)
15歳から19歳の自殺率15.6人
(10万人につき)
7.4人
(10万人につき)

相対的貧困状態の子供たちについては、日本は平均より少し少ない数字ですが、とはいえ、ニュージーランドと大きな差はありません。
先進国においても5人に一人は、貧困状態なのだそうです。
歴史的にこれまでのニュージーランド政府の政策を考えてみると、基本的に経済政策を中心に行ってきており福祉に関してはおざなりになってきていた部分があります。

今回のレポートを受けて、今後は、より一層、低所得層の貧困と不平等、格差をなくすことを考えていく必要があると政府は意識を改めています。

新しく設立された、オランガ タマキ/Ministory of Vunerable Children (Oranga Tamaki)と 社会開発省(Ministory of Social Development)といった子供たちや若者の健全な育成を目指した政府組織が相互に協力し合うプロジェクトが発足しています。
またそれらに加え、自殺を食い止める戦略(Mental health Strategy)と 若者の健全な精神を育むプロジェクトの実施(implementation of the Youth Mental Health Project)と同様に、いじめ対策に関する戦略を刷新することも含まれています。

その他、深刻な貧困状況にある子供やその家族に対するサポートについても新たに予算が組まれるなどして子供を中心とした政策を検討することが重要という方向性が明確にされており、オランガタマキが主導となり4~5年かけた政府による子供を中心とした改革がなされることになっています。

終わりに

子供の貧困を作っているのは究極のところ、『大人』なんだろうと思います。

ニュージーランドでも日本でも、大人がきちんと責任をもって子供たちが健全に生きていくための道筋を作っていかなければならないこと、子供たちの将来は大人が良くも悪くもできるということを痛切に感じます。

ユニセフのレポートをきっかけとし、もろもろの子供の課題に真剣に取り組んでいくこととその成果を求め続けていくことは、大人たちの仕事であり、中央政府の取り組みに対しては、有権者としてきちんと評価、是正が必要であれば声を上げねばなりません。地域で取り組んだり、参加できることにはアンテナを張り、興味・関心・行動に移していくことが大事だと思いました。

パッと、浮かぶものでいえば、フードバンクです。賞味期限などが切れてしまったもの、中身に問題はないけど流通できなくなったものを寄付するといった活動をしているNGOがあります。そういった組織や教会などに寄付をしたりすることで社会的弱者や家庭に食べ物を届けることが出来ます。
また、着れなくなった服は、寄付に出すこともいいでしょう。服を寄付するボックスがスーパーの駐車場やメインストリートの近くなどに置いてあったりするので見つけるのも簡単です。
少しでも”無関心”という立場から一歩進んで、自分が出来ることというのを見つけて、社会に貢献できるようにしたいと思います。

【参照】
https://www.stuff.co.nz/national/93705446/unicef-releases-damning-child-welfare-report
https://www.unicef-irc.org/publications/pdf/RC14_eng.pdf
http://www.unicef.or.jp/news/2017/0123.html

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