Photo:By stanw
ニュージーランドの最南端の町、南島にあるインバーカ―ギル(Invercargill)の新しい町に関するブランディング政策、スローガンが発表されました。
新しいスローガンは、”Dream Big”。”夢は大きく”って感じの意味に捉えたらいいでしょうか。
そしてブランディング展開のために作られたロゴがとてもユニークで好評ですのでご紹介したいと思います。
目次
新しいロゴ
新しいロゴは、大文字の”I”の一文字なのですが、その”I” は、 “Invercargill”という町の名前が組み込まれているというものです。
このロゴはとってもユニークで一度で二度おいしい使い方が出来ます。
例えば、このロゴを使えば、”I baked this pie.” とも読めるし、”Invercargill baked this pie.”とも読むことが出来ます。
“I”という主語と”Invercargill”という町名の主語が二つ合わさっていることは、インバーカ―ギルの町で主体的に生活して、それこそ”Dream Big”のスローガンのもとに町の人々が前向きに生活していこうという前向きなメッセージを感じます。
過去にもいくつかのスローガンが使われていたそうですが、どれもあまり定着しなかったそう。
今回の新しいブランドは、ぜひ定着するといいですね。
南島のインバーカ―ギルといえば、南島ではクライストチャーチ、ダニーデンに続く3番目に大きな町で農業、酪農が盛んです。
少し足を伸ばせば、オイスターで有名なブラフやスチュワート島へも行くことが出来ます。
自然が豊かでのんびりした町なので人があまりいない自然の魅力あふれるスポット巡りがお勧めです。
ニュージーランドの全国から町のスローガンをいくつかピックアップ
Timaru
南島のカンタベリー地方にある町です。
2016年にスローガンを選ぶインターネット投票があって、その中の一つ、”Timaz Hard”というのが多くの支持を受けました。採用はされなかったものの、”Timaz Hard”は、非公式のモットーになっているのだとか。
Naseby
南島のセントラルオタゴにある小さな町です。
ゴールドラッシュで栄えた当時は、人口4000人くらいだったそうですが、今では、100人くらいとニュージーランドでも最も小さな町に入るそうです。
その町のスローガンは、”2000ft Above Worry Level”だそう。なんだか、そういわれると、心強いというか勇気づけられる気がしてきます…。
Wairoa
ワイロアは、北島のホークスベイエリアにあります。
町のスローガンは、”The Way NZ Used To Be” です。全くその通りで、かつてのニュージーランドそのままのような懐かしさを感じる町です。町のお店もかなり早く閉まるそうですよ。
Matamata
北島のワイカト地方にある町です。映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』のロケ地となったホビタン・ムービーセット/Hobbiton Movie Setで有名なところですね。
“You Matter In Matamata”というスローガンは、言葉遊び、音遊びみたいな感じもしますね。
Kerikeri
ケリケリは、北島のノースランド地方ベイ・オブ・アイランズ(Bay of Islands)にある町です。
“So Nice They Named It Twice”というスローガンは、1980年ごろにバックパッカーホテルのビジターブックに観光客の誰かが書き込んであったことが紹介されて広まったとされています。
Christchurch
クライストチャーチは、英国式の影響を受けた建物、ガーデンが有名です。そしてそのまま、スローガンも”Garden City”となっています。
終わりに
個人的には、南島のTimaruのインターネットでの投票で半分くらいの支持を集めたにもかかわらず、スローガンになりそこねた、”Timaz Hard”って何だったのかと気になります。
スローガンとは、町のイメージや方向性をうまく伝えるものであるべきだと思うので、そういう観点からみると、ちょっとネガティブな印象を受けるので、採用されなくてよかったのではないかと思っていますが…。
他にも色々スローガンを持った町がありますのでニュージーランドを旅する際は、ちょっと気にかけてみてください。
▼参照
https://www.newshub.co.nz/home/new-zealand/2017/08/invercargill-s-new-city-slogan-how-it-compares-to-others.html