日本では、2018年度センター試験が終了。ニュージーランドの学生もNCEAが終わって結果発表へ。

Photo by Green Chameleon
日本では、2018年度の大学入試センター試験が先週末に終わったばかりですね。結果が良かった人も思わしくなかった人も最後まであきらめずに頑張ってくださいね。

ニュージーランドにも大学共通の入試試験があるの?

日本では、大学入試の際に全国の大学共通の入学試験、いわゆる、センター試験の受験が一般的になっていますよね。ニュージーランドでも大学入学の際には必要になってくる全国統一の学力試験があります。
それは『National Certificates of Educational Achievement (NCEA)』といって、全国統一の高校教育認定資格もしくは、教育到達度国家証書と呼ばれているものです。

とここで、NCEAの説明の前に、ニュージーランドと日本の学生の区別の仕方を説明しておきますね。

1年生から13年生…?

ニュージーランドでは、学生をYear1(イヤー・ワン)から順に数えて、Year13(イヤー・サーティーン)までの数字で生徒の学年を区別しています。

日本でいう、初等教育は、

Year1、2 (5~6歳)
Year3~6 (7歳~10歳)

日本の中学・高校に当たる中等教育は、

Year7~13 (11歳~18歳)

という具合になっています。
ニュージーランドの義務教育は、16歳の誕生日を過ぎると終了。言い換えると、Year 11までが義務教育です。

ニュージーランドのNCEA(教育到達度国家証書)とは?

NCEA(教育到達度国家証書)は、Year 11からYear 13、日本でいうところの高校3年間で学ぶ学習科目の達成度をレベル1~3に分けて、全国で統一試験を行い、各レベル、各教科において学生たちの学習達成度を評価するものです。
毎年、11月~12月にかけて実施されており、2017年には168,000人の学生が参加していたそうです。そしてその結果が年をまたいで2018年の1月16日に出たそうです。
NCEAの結果について、学生自身やその両親たちのTwitterのツイート内容がニュースでも取り上げられています。結果に喜んでいる人、がっかりしている人色々ですね…。
ちなみに昨年、政権が国民党から労働党に変わったことで、今年から第3高等教育機関(大学、専門学校など)へ進もうとする学生にとっては、費用が無料になる制度があるようです。費用免除の資格を得られる学生はラッキーですね。

話を戻して、NCEA(教育到達度国家証書)は、Year 11からYear 13(16歳~18歳/日本の高校1年生~3年生に該当)の生徒たちが受けることができます。レベルが1~3まであって、一般的には、

● Level 1…Year11(高校1年生)
● Level 2…Year12(高校2年生)
● Level 3…をYear13(高校3年生)で取得ができる仕組みになっています。
とはいえ、Year11の学生がLevel 3を受けてもいいし、Year11で取得できなかったら、Year12で再チャレンジしたりと、自由に選ぶことが出来ます。

日本では、大学へ進学したい生徒の大半は、センター試験を受験します。
希望する大学への合否は、センター試験と各大学から課される個別試験の結果によって大学側が判断しています。

ニュージーランドではどうかというと希望する大学に入学するためには、大学側から入学に必要なNCEAの単位が提示され、最低限その条件を満たすことを求められます。(大学、学部で必要な科目や単位数は異なっています。)

ちなみにウェリントンにあるヴィクトリア大学に入学したければ、以下の条件は必要のようです。

・NCEAレベル3
・指定された科目の中から3つの科目において、いずれもレベル3、それぞれの科目で14単位以上を取得。
・国語は、レベル2かそれ以上のレベル、10単位取得している。5単位分は、リーディング、残り5単位はライティングの単位であること。
・数学はレベル1かそれ以上のレベルで10単位を取得している…etc

といったことが最低条件になっています。もちろん、希望する学部、学科でさらに違ってくると思うのでニュージーランドの大学に進学をしたい人は入試要項などちゃんとチェックしましょう~。ヴィクトリア大学の入学条件についてはこちらに詳しくあります。

NCEAの評価は全体と各科目ごとにあります。

NCEAのテストは、まず各科目ごと設けられています。例えば、科目:サイエンス/Science、国語(英語)/English、歴史/History…の各レベル1~3という風になります。

そして、各科目だけでなく、NCEA全体のレベル1~3の資格もあります。
NCEA全体としての Level 1 の資格を得るためには、Level 1 の科目で合計80単位と国語、数学の単位を指定数、取得する必要があります。
レベル2、3でも同様で各レベルの科目で必要な合計取得必要な単位が設けられており、それら取得しないと全体としてのNCEA Level 2や Level 3の資格を得ることが出来ません。

センター試験とNCEAの違い

大学入学に必要になってくるという点で、NCEAも日本のセンター試験も同じように思いますが、NCEAは、センター試験のようなマーク式ではなく、筆記試験ですし、そもそもその意義が全く違っています。

日本のセンター試験は、大学入試のための学力確認だけの意味合いが強く(大学によってはその結果によって足切りをするためのもの)、センター試験を受けたからと言って、個人の能力を証明する『資格』として生涯にわたって使えるものではありません。

端的に言えば、日本だと高校を卒業すると高卒、卒業しなかった場合は、高校中退、という見られ方になりますが、ニュージーランドでは、Year13を終了する前に、Year11で高校を辞めたとしても、Year11でNCEAのレベル1をとっていれば、そのレベル相当の能力のある『資格』を有しているとみなされます。
ニュージーランドの、特に高校にあたる期間は、学生個人がそれぞれの目標を踏まえて、NCEAの資格取得に励む期間といえ、高等教育を終えた時点で何かしらの教科科目においてレベル1~3の国の認める『資格』を得ることができます。
センター試験を受けても受けなくても高校生としての資質には何の影響もない日本のセンター試験とは全く違い、NCEAは、教育到達度証書、という名前の通り、高校教育がどの程度習得されたかを認定するものになっています。

ニュージーランドの教育について興味のある方は以下の記事も参考にどうぞ。

ニュージーランドの教育制度 (Primary and Secondary schools)について

ポチっとしてくれたら励みになります! → 
にほんブログ村

関連記事

唯一日本からNZへ出ている直行便!

インターシティバス 検索

ピックアップ記事

2018年ニュージーランド航空、世界の安全な航空会社20に選出。

Photo by Ross Parmly 航空会社や航空機を評価するサイト、エアライン・レーティングス(AirlineRatings.co…

日本からニュージーランドへの直行便まとめ

今のところ、日本からのニュージーランドへの直行便が出ているのは、ニュージーランド航空のみになります。 他国への経由をしたりするのが面倒な方…

Miramer

ニュージーランドの映画史と代表作品ピックアップ

1990年代以降、急速にニュージーランドの映画産業は、注目を浴びるようになってきました。その火付け役となったのは、ご存知のとおり、ピーター・…

おすすめ記事

ページ上部へ戻る