By Nankai
サー・ピーター・ジャクソンは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』などの製作で有名ですが、意外なことに映画作品のみならず、第一次世界大戦、第二次世界大戦に関する展示作品や第一次世界大戦を題材にしたドキュメンタリー作品を手掛けるなどといった一面もあります。
※ピーター・ジャクソン監督はサーの称号を受けているので氏名には、サー(Sir)をつけて表記しています。
サー・ピーター・ジャクソンがニュージーランドでいくつも戦争に関する展示作品を手掛けていたり、戦争に関する映画のリメイクやドキュメンタリーを作成するのには、彼の祖父が世界第一次大戦中、ガリポリの戦いに参加していたことが所以だといいます。
彼は、実際に会ったことはないものの、自身の父親から亡くなった祖父に関する話を聞いて育たったそうで、戦地となったところへも幾度も足を運んでいるそうです。
今回、発表された新しい展示作品は、1915年第一次世界大戦中の激戦地となったガリポリの戦いにおける、Quinns Post(クインズ・ポスト)にあった塹壕の様子を生々しく再現したものになっています。
実物と同じような狭さの塹壕、そこで聞こえてくる戦場の音や臭いまで兵隊たちが体験したであろうものをそのままに再現しているのだそうです。
ちょっと覚悟して見て回らないと人によっては、辛かったりするかもしれません。
約30分くらいのツアーだそうです。※博物館サイドもすべての人にこの展示内容が適しているとは思っていないそうですので、塹壕を体験してみたい方は、自己責任でどうぞ…。
費用:大人20ドル、小人10ドル
※現在は終了しています。
【The Great War Exhibition】
アドレス:
Dominion Museum Building
Pukeahu National War Memorial Park
Wellington, New Zealand
開館:9am~6pm (クリスマスを除く)
今年もそろそろ、アンザックデーが近づいてきています。ガリポリの戦いで亡くなった人々を追悼する式典がニュージーランドの各地で行われます。戦争のあった痛ましい過去があって、平和が築かれてきて、そして今があるということを忘れないようにしたいですね。


▼南島のオマカというところには、世界大戦で使用された航空機の展示やサー・ピーター・ジャクソンによる映像作品などもあります。

▼参照
http://www.newshub.co.nz/home/new-zealand/2018/04/sir-peter-jackson-dishes-on-new-gallipoli-trench-exhibit.html