Matariki/マタリキ:マオリのニューイヤー

寒さが一段と強くなってくるこの時期、(日本だと暑さを感じる時期だと思いますが)、ニュージーランドでは、Matariki/マタリキ、という単語をよく耳にするようになります。

このMatariki/マタリキってことについて、これまで記事にしたことが無かったので自分なりに調べてみました。

Matariki/マタリキ:マオリのニューイヤー

マタリキとは、マオリ語でプレアデス星団を意味します。プレアデス星団とは、冬が始まるころ、東の空にのぼってくるおうし座を構成する一部で、複数の星が集まっている部分のことです。

このプレアデス星団は、日本語では、昴(すばる)と呼ばれています。昴(すばる)といえばピンとくる人も多いと思いますが、自動車メーカーのロゴマークにも使われているあの星は、まさにこの昴(すばる)/プレアデス星団を表現しているものです。

ロゴマークには、6つの星しかありませんが、このおうし座にあるプレイアデス星団の持つ神話には、以下のようなものがあります。

おうし座にあるプレアデス星団は、ギリシア神話ではプレイアデス(プレアデス)7人姉妹に例えられる。この7人姉妹が楽しく踊っていたところ、勇者オーリーオーン(オリオン座)がやってきて、7人はびっくりして逃げた。しかし7人があまりに美しかったので、オーリーオーンは忘れられずに5年間追いかけまわした。7人は女神アルテミスの助けを借りて鳩になってオーリーオーンから逃げた。この後、星座の中に入れられてプレアデス星団になった。wikipediaより

神話によれば、7つ星があるのでは?と思いますが、肉眼では、6つしか見えないのだそうで、昴といえば、6つ星、が通説になっているようです。まれに視力の良い人は7つ目も見えるのだそうです。もちろん、双眼鏡などを使えば、数十個の青白い星の集まりを見ることが出来ます。

このおうし座は、比較的見つけやすい、オリオン座の隣にあるので気になった方は、冬の空を見上げてみてください。

さてさて、話を元に戻して、なぜ、とりわけこのニュージーランドの冬の時期、マオリ語のマタリキ(プレアデス星団)が取りざたされるかについてご紹介したいと思います。

星の位置を知ることは、夜の航海には欠かせない道しるべ

ニュージーランドマオリ族の祝うマタリキ、新年を祝う。
ニュージーランドに住んでいたマオリ族は古くから星を見て航海をする優れた航海術を持っていました。
特に夜に航海をする際は、夜空の星を見分けることは大事なこととされていました。
そんな星の存在が常に生活とともにあった、マオリ族にとって、冬の始まりに現れる、おうし座(の中のプレアデス星団)を見つけることは、マオリ族にとっては、新年を迎えるシグナルとなっていったそうです。
そのため、マタリキには、プレアデス星団を意味するだけでなく、”新年”という意味もあるのだそう。
また、伝統的に、死者に思い馳せ、新しい生を祝う時期ともされているので家族集まって過ごすのが習わしになっています。

ちなみに、星座に関するマオリ族の神話も色々あって、Matariki/マタリキ には、マオリ神話につながる2つの意味があります。1つは、Matariki/マタリキをMata Riki マタ・リキと読んで、「小さな目(little eyes)」、2つ目にMata Ariki マタ・アリキと読んで「神の目(eyes of god)」という意味です。

マオリ神話によれば、空の父、ランギ、と大地の母、パパは、2人が生み出した子供の神々によって引き裂かれてしまい、そのことに怒った風の神、タウヒリが自分の目を空に投げつけた、それゆえに空にある星団、プレアデス星団のことをマタリキ(小さな目、神の目)、と呼ぶようになったと伝えられています。

いつがマタリキ?

マオリ族は、伝統的に初冬の空にマタリキを見つけると、新年を祝うとされていますが、明確には、マタリキの日、というのは決まっていません。
というのも、マタリキの日をいつからとするのかについて、様々な定義の仕方が存在するからです。
(A)マタリキが見えるようになった日から新年、(B)マタリキが見えるようになってから最初の満月の日からが新年、(C)マタリキが見えるようになってから最初の新月の日からが新年、などと異なる考え方があります。
そのため毎年、マタリキの日は、違っていますが、だいたい、6月中旬となっていて、2018年は、マタリキが見え始めてからの新月となる、6月15日がその日とされています。

さらに言えば、新年の時期をマタリキ/プレアデス星団が昇った時がそうであると考える部族と、プアンガ/オリオン座のリゲルが昇った時がそうだと考える部族があります。
これは、特に部族間の争いなどではなく、一部の部族の住むところからマタリキが見えにくかったため、代わりにマタリキの近くにあって重要な星、プアンガ/オリオン座のリゲルを見るようになったからだと言います。
なので、一部の部族にとっては、マタリキよりもプアンガが重要視されていることがあります。マオリ族の部族でもワンガヌイ、タラナキ、ファーノースの一部、南島のウェストコーストの一部の部族がプアンガを祝うとされています。

新年のスタートの時期の考え方に多少の違いはあれど、マオリの部族は、初冬にマタリキやプアンガが空に見えるようになったら、新年を迎える期間に入る、と考えるそうです。
マタリキ/新年を祝う時期は、だいたい6月から7月の一か月間、各地で色んなイベントが行われますので、気になったイベントに参加してみてはいかがでしょうか。ウェリントンでは、7月7日に花火が打ち上げられるので出かけてみようかと思います。

▼参照
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/pleiades.html
https://www.tepapa.govt.nz/discover-collections/read-watch-play/maori/matariki-maori-new-year/whare-tapere/matariki-star-facts

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